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VAZ Chiropractic

お知らせ・症例報告

2019/8/1 

大後頭神経の圧迫による頭痛

頭痛首肩の張り

【 御茶ノ水で勤める30代女性 】

-来院までの経緯-


頭痛が2週間前から続いていて、整体に通ったり市販薬を飲んだりしているが全くおさまらない

普段から肩こりに悩まされていて、長時間のデスクワーク作業をしていると必ず頭痛が生じる。

今までは薬をのむと改善していたが、今回は変化がないため心配になり会社に近い神保町付近で施術が受けたいとVAZカイロプラクティックにご来院。

           
         

-症状のまとめ-


・ひどい肩こりと共に頭痛が生じる
・いつもは市販薬で収まるが今回は全く変化なし
後頭部全体がピリピリと痛みがあり、頭頂部や耳の後ろまで感じる
入浴すると若干軽減する感じがする


こちらの患者さんはひどい肩こりが触診でも感じ取れ、首から背中全体に強い張りがみられた。入浴すると軽減するというのは頭痛の鑑別に大きなヒントとなり片頭痛タイプ(血管由来)だと逆に悪化することなどから筋肉の緊張をとることが症状の緩和につながると考えた。

 

-施術の経過-


初回の施術中にすでに頭痛に変化が現れ、施術が終わるころには7割方頭痛の症状が緩和された。
ただし、首回り・背中など筋緊張が強いため2回目の施術は間をあけずに後日行った。

来院時はやや頭痛は残るもののだいぶすっきりした様子。施術後には肩の重さ以外は全て消失。

3回目の施術は1週間後でも問題ないと判断し、肩こりをメインとした施術を行い現在は月一回メンテナンスを行っている。

 

-担当のコメント-


今回のケースは頸椎の2番目から出ている大後頭神経の締め付けによる症状として頭痛がでていました。肩や首回りの異常な筋肉の緊張により神経を圧迫して頭部後面全体に症状を出します。

この神経は写真を見ていただくとわかりますが、後頭三角という隙間から抜け出し、最終的に僧帽筋の付け根を貫通し頭部後面に分布します。

神経が筋肉の緊張により締め付けられているのでまずその筋肉を緩和させる必要があります。僧帽筋は腰から上全体を広く覆うように分布している大きな筋肉です。

肩甲骨及び背骨が首周りと連結しているのが見てわかり、筋肉自体も大きいのでかなり下にある背骨までも頭痛に影響が出るのが容易に想像ができますね。


肩甲骨の位置は大きな胸の大胸筋の影響をもろに受けます。大胸筋が緊張することによって肩は前内包に巻き込まれ肩甲骨も前方へ移動します。

その結果僧帽筋全体に緊張が増し、後頭部に付く上部僧帽筋を貫く神経は通常時よりも強い圧迫を受け後頭部全体に頭痛として痛みを感じるようになります。


デスクワークによる不良姿勢によって頭痛はこのようにしてつくられてしまいます。正しい姿勢を保ち作業をすることの重要性がわかるとおもいます。